「ゲゲゲの鬼太郎」最新作の舞台、哭倉村(なぐらむら)は本当に実在するのでしょうか?
東海地方・長野県・鳥取県が有力候補とされています。
昭和の謎に包まれた村のモデル、そして監督が語る”実在する村”の秘密に迫ります。
映画のストーリーや声優キャスト情報も交え、詳しくご紹介します!
- 哭倉村のモデルとなった場所
- モデル地との考察
- ストーリー・声優キャスト



哭倉村のモデルとなった場所は?
哭倉村は実在する村ではなく架空の村ですが、モデルとなった地域には複数の説があります。
モデル候補地 | 根拠・特徴 |
---|---|
東海地方(愛知・岐阜・静岡) | 監督発言・静岡県警パトカー・昭和の山村感 |
長野県 | 神社の祭祀描写が諏訪大社の御頭祭に類似 |
鳥取県大山 | 6期アニメの烏天狗の所在として関連あり |

現代の日本でも、哭倉村のような「昔話の中の村」に近い雰囲気を持つ場所や、外界から隔絶された集落、独自の伝承や風習が残る地域は実際に存在します。
ただし、完全に「隔絶」されている村は少なくなっていますが、山間部や秘境、廃村などにはその面影が色濃く残っています。

それではひとつずつ見ていきましょう!
東海地方(愛知・岐阜・静岡)
昭和30年代の里山や山村の風景、古い駅や温泉街の雰囲気が、愛知・岐阜・静岡の各地に現存している点もあげられます。
- 「トンネルを抜けた先の湖畔の村」という劇中の設定と地形が一致しやすいエリア
- 昭和の面影を色濃く残す集落や、外界から隔絶された“隠れ里”的な場所が多い
〒487-0004 愛知県春日井市玉野町
現時点で公式に「ここがモデル」と明言されているわけではありませんが、これらの要素が東海地方説を有力にしています。
長野県
- 長野県諏訪大社の御頭際に由来する”兎の串刺し”の描写
- 信州(長野県)の山村風景や土着信仰の雰囲気
しかし、大鹿村が特定されているわけではなく、諏訪大社の祭祀や信州の山村文化が主な根拠です。
鳥取県大山
原作者・水木しげるは鳥取県境港市の出身であり、鳥取県は『ゲゲゲの鬼太郎』の聖地として全国的に有名です。
- 「トンネルを抜けた先の湖畔の村」という哭倉村の設定と地形的に重なる部分が多い
- 鳥取の山間部には、外界から隔絶された集落や“隠れ里”の伝承も多く残っている
これらの理由から、鳥取県大山は「哭倉村」のモデル候補地として有力視されています。
”異界の村”モデル地との考察
実際のロケ地や参考にされた場所は明かされていませんが、昭和の雰囲気が色濃く残る地域、昔話や伝統も交えて考察してみましょう。
静岡県・霧と水辺、狐と山の迷信
この地形は「トンネルの先に広がる異界」「湖畔の村」といった哭倉村の舞台設定とよく似ています。


静岡の昔話には、狐憑きや河童、山の神の伝説が多く残り、「夜の山道を歩くと狐に化かされる」「湖のほとりで河童に引き込まれる」といった迷信が語り継がれています。
こうした土地では、霧や夜の闇が“この世とあの世の境界”とされ、村人たちは自然への畏れや、見えないものへの敬意を大切にしてきました。
長野県説・土着信仰と生贄伝説


長野の山村には、今も土地神や祟り神を祀る独特の風習が残り、「村の掟を破ると祟りが起きる」「外から来た者は神の怒りを買う」といった昔話が各地に伝わっています。
哭倉村の閉鎖的な空気や、村人たちが迷信を本気で信じている姿は、こうした土着信仰の世界そのものです。
鳥取県説・妖怪と“見えない世界”の境界


「山の向こうには烏天狗がいる」といった劇中のセリフも、鳥取の妖怪文化と響き合います。
ここでは“見えないもの”を信じる心が、村の空気や暮らしの中に息づいています。
昔話・迷信と哭倉村の世界
もし、あなたがふと迷い込んでしまったら――
理屈の通じない不思議な出来事や、村人たちの静かな眼差しに、思わず背筋がゾクッとするかもしれません。
現代の日本にも、こうした“昔話の中の村”に近い雰囲気を持つ場所は日本各地に存在します。
映画を観てワクワクした気持ちのまま、地図を眺めたり、昔話を読み返したり、“異界の村”を想像してみるのも、鬼太郎の世界を楽しむ一つの方法です。



そこには今も静かに暮らす人々がいるので、配慮が必要ですね
ストーリー・キャスト
映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』は2023年11月17日に公開されました。
大人向けの重厚なストーリーや映像美、社会的テーマの深さが大きな反響を呼んだ作品です。
ストーリー
昭和31年の”哭倉村”を舞台に、目玉おやじの過去が明かされます。
廃墟となっているかつての哭倉村に足を踏み入れた鬼太郎と目玉おやじ。
目玉おやじは、70年前にこの村で起こった出来事を思い出していた。
あの男との出会い、そして二人が立ち向かった運命について…
昭和31年――日本の財政界を裏で牛耳る龍賀一族によって支配されていた哭倉村。
血液銀行に勤める水木は当主・時貞の死の弔いを建前に野心と密命を背負い、
また鬼太郎の父は妻を探すために、それぞれ村へと足を踏み入れた。
そんな中、村の神社にて一族の一人が惨殺される。
それは恐ろしい怪奇の連鎖の始まりだった。
鬼太郎の父たちの出会いと運命、圧倒的絶望の中で二人が見たものは――。(引用:『鬼太郎誕生ゲゲゲの謎』公式サイト)
声優キャスト
- 鬼太郎の父(目玉おやじ):関俊彦(幽霊族の末裔)
- 水木:木内秀信(血液銀行のサラリーマン)
- 龍賀沙代:種崎敦美(龍賀家娘)
- 長田時弥:小林由美子(龍賀家の三女・庚子の息子)
- 龍賀時貞:白鳥哲(龍賀家当主)
- 龍賀時麿:飛田展男(龍賀家長男)
関連記事






まとめ
- 哭倉村のモデルとなった場所
- ”異界の村”モデル地との考察
- ストーリー・声優キャスト
”哭倉村”のモデルとなった村は実在します。
しかし、本記事で紹介した村や地域は人々が静かに暮らしてる場所です。
作品の世界観や空気感を大切にするためにも、ぜひ映画や昔話を通じて”異界の村”を心の中で旅していただければと思います。
コメント